2001年12月8日。BaseLV34を達成したペリノアは、かつて辛酸を舐めさせられたポポリンに対しても優位に立てるまでに成長していました。
しかし、最早ポポリン程度のモンスターではレベルアップに必要なBase経験値を賄いきれなくなりつつあり、ピラミッド1Fでの狩りにも次第に物足りなさを感じ始めていました。

上はこの日撮影していたスクリーンショット。近くで狩りをしていた全員がたまたま同じレベル帯だった事がきっかけで、雑談を始めた際の一枚です。画像内のチャットログを見てみると、赤毛の剣士さんの「やっと9%」、僕の「もうここだと厳しいんでしょうか(打ってる途中)」という発言が残っており、頭打ちだった当時の状況がうかがえます。
皆で経験値の伸び悩みを嘆きつつ狩りを続けていると、先の赤毛の剣士さんがこう言いました。
「ちょっと2Fへ行ってみませんか?」
ピラミッド2F。低級モンスターしか出現しないこの1Fとは打って変わり、マミーやイシス、ソルジャースケルフフフフフフフフといった強敵が生息するフロアで、僅か一階上とはいえどもその難易度は実際の階層以上に隔たりがあります。事実、この時期にピラミッド2Fで"狩り"が出来たのは、後に"女帝"の二つ名で知られた異国の女マジシャンをはじめとする一部の高レベルプレイヤーに留まるのみで、一般のプレイヤーには未開の地と言っても差し支えの無い場所でした。
そういえば当時こんな事がありました。僕がピラミッド2Fへの入り口で座って休憩していると、同じ様に休憩していたプレイヤーさん達の一人が、周りの静止も聞かずに「ちょっと覗いてみるだけだから平気だよ」と、2Fへと上って行ってしまったのです。しかし、待てど暮らせど彼女は戻って来ず、痺れを切らせた他のプレイヤーさんが「オレ、見てくる」と階上へと姿を消しましたが、彼もまた戻ってくる事はありませんでした。
何人かが後を追い、文字通り還らぬ人となる中、遂に帰還に成功したプレイヤーさんが現れます。辛くも難を逃れた彼は、戻らずの地を言葉少なにこう語りました。「凄い事になってる」。
ここまで傍で眺めていた僕でしたが、彼のこの一言でどうしても自分の目で「凄い事になってる」ピラミッド2Fを見てみたくなり、おもむろに立ち上がるとそのまま2Fへと向かいました。
ローディング画面が切り替わり、僕の目に飛び込んできたのは夥しい数のイシスやマミー、先達の亡骸達、そして他ならぬ自身の死体でした。スクリーンショットが残っていないのが悔やまれますが、これがROにおけるモンスターハウス初体験だったと思います。
そんな体験もあり、「2Fへ行こう」という赤毛の剣士さんの発案に対して"何も出来ずに終わった前回の鬱憤を晴らしたい"と考えた僕は、若干の不安を抱えながらも「行ってみましょう」と答えました。
前出のスクリーンショットに写っていた残り二人の剣士さんは赤毛の剣士さんの誘いを辞した為、2Fへの挑戦は僕と彼の二人のみとなりました。そして緊張しつつ階段へ。幸い2F入り口には前回のようなモンスターハウスは発生しておらず、僕達は外周に沿って奥へと歩を進めて行きました。
長い壁の切れ目に差し掛かり、フロアの内側へ。暫く進むとソルジャースケルフフフフフフフフが姿を現しましたが、これは難なく撃破に成功。二人掛かりといえど予想外のあっけない勝利に「ひょっとしてもう2Fで十分狩りが出来るんじゃ…」なんて考えが頭をよぎりました。
が、現実はそれ程甘くありません。2Fのメインモンスター・マミー、イシスとの戦闘では対単体戦にも関わらず、二人とも回復剤を磨り減らしての辛勝が関の山。数回の交戦後には、二人とも持ち込んだ回復剤の大半を失う有様でした。
そして幾度か目のイシスとの戦闘中、とうとう赤毛の剣士さんの回復剤が尽きました。「何とかこのイシスだけでも」と僕の紅Potを分け合って攻撃を続けるも、背後からもう一匹のイシスが参戦した為にそれも叶わず。ピラミッド2F突入から十分余、こうして僕達の共闘は幕を閉じました。
この時コンビを組み、地面に横たわったまま「大した時間じゃなかったけど我々はよくやりましたよね、楽しかった」と、お互いの健闘を称え合って別れた赤毛の剣士さんとは、残念ながらその後二度とお会いする事はありませんでした。しかし、ROで初めて見ず知らずのプレイヤーさんと組んだこの日の出来事は、日本時代の楽しかった思い出の一つです。
自分には当分縁の無い場所だと思っていたピラミッド2F。そこに短いながらも滞在出来た事によって、ある程度の手応えや達成感が感じられました。とはいえ、まだまだ力不足だという事を痛感させられたのも事実。いつかここで"狩り"をする為に、もっと強くなりたいと改めて思いました。
この一件で僕は慣れ親しんだモロクを一時離れ、新たな狩場を模索する事になります。次回はその当時のお話など。
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■β四方山話
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第5回・β時代のモンスター経験値
前回このコーナーでご紹介したβ時代の経験値テーブルをご覧になって「え、こんな必要経験値少ないんなら簡単にBaseLV99行けるじゃん」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
しかしβ時代はモンスターのBase経験値も今とは比べ物にならない程低く設定されており、MVPモンスター以外で最も獲得Base経験値が高かったナイトメアですら249と、現在のゼロム程度に抑えられていました。
マップの広さとそれに対するプレイヤー数を考えると、β時代にBaseLV99を達成する事は非常に困難だったんじゃないかなーと思います。
下の表組がβ時代のモンスター経験値テーブル。MVPモンスターの獲得経験値に関しては、残念ながら手元に資料が残っていませんでした。
| Name |
Base |
Job |
| ポリン |
1 |
2 |
| ファーブル |
2 |
2 |
| ピッキ |
2 |
3 |
| すごいピッキ |
2 |
3 |
| ルナティック |
3 |
1 |
| チョンチョン |
3 |
3 |
| プーパ |
4 |
4 |
| 盗蟲の卵 |
5 |
3 |
| ウィロー |
5 |
4 |
| ペコペコの卵 |
6 |
5 |
| ロッダフロッグ |
11 |
7 |
| コンドル |
13 |
8 |
| 盗蟲(小) |
13 |
8 |
| スポア |
15 |
9 |
| ロッカ |
15 |
9 |
| ホネット |
15 |
9 |
| スケルトン |
16 |
11 |
| ウルフ |
17 |
10 |
| ファミリア |
17 |
10 |
| ペコペコ |
23 |
12 |
| マンドラゴラ |
23 |
12 |
| 盗蟲(大) |
24 |
12 |
| クリーミー |
26 |
13 |
| ワームテール |
27 |
13 |
| 盗蟲(緑) |
31 |
14 |
| ヒドラ |
34 |
10 |
| ポポリン |
34 |
18 |
| ゾンビ |
38 |
16 |
| スネイク |
39 |
16 |
| スモーキー |
42 |
17 |
| バドン |
43 |
12 |
| スティールチョンチョン |
43 |
18 |
| Name |
Base |
Job |
| ポイズンスポア |
45 |
16 |
| ヨーヨー |
46 |
19 |
| エルダーウィロー |
48 |
20 |
| カナトウス |
50 |
20 |
| メタルーラー |
51 |
21 |
| ゴーレム |
55 |
26 |
| オークウォリアー |
56 |
25 |
| メガロドン |
60 |
25 |
| アナコンダーク |
62 |
26 |
| ビッグフット |
66 |
27 |
| スコーピオン |
68 |
28 |
| タラフロッグ |
75 |
30 |
| ソルジャースケルトン |
81 |
34 |
| アーチャースケルトン |
85 |
31 |
| オボンヌ |
85 |
35 |
| ムナック |
87 |
37 |
| イシス |
92 |
41 |
| マルク |
94 |
36 |
| マミー |
95 |
37 |
| ベリット |
95 |
40 |
| グール |
110 |
43 |
| ハンタフライ |
180 |
55 |
| サイドワインダー |
199 |
58 |
| ナイトメア |
249 |
62 |
| ミストレス |
59 |
|
| ドッペルゲンガー |
108 |
|
| オシリス |
125 |
|
| バフォメット |
153 |
|
| サンタポリン |
|
|
| オークヒーロー |
119 |
|
| 黄金蟲 |
39 |
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